2014年10月5日日曜日

ヨーロッパ室内装飾初体験(3)

食堂の壁面と一体化しているような目立たない扉があります。
の重い扉を押すとドアーは開かれ、目に飛び込んできた光景はまったく別世界。

眩しいほど豪華な装飾がほどこされた貴族のサロンといったお部屋に
Jenniferが泰然とソファーにこしかけ、私達に微笑みかけていました。足元にセントバーナード犬が
うやうやしく(?)控えていました。

当時の私は室内装飾の知識など皆無でしたから、何様式なのか
一体いつの時代様式なのかはわかりませんでしたが、目にはっきりと
その時の部屋の情景が焼き付けられています。

壁面にはえんじ色のダマスク織り絹の布地が張り巡らされ
金の額縁に収まった先祖の肖像が何枚も飾られていました。

窓には壁と同じ色柄の絹のダマスク織りのドレープが
かけられ、カーテンボックスも同じ色柄のダマスク織りでくるまれ
ていました。カーテンボックスにはアクセントに金のブレードが
つけられ、タッセルも金糸でつくられていました。

ソファーやアームチェアーはチッペンデール・スタイル
カーペットはペルシャ絨毯

今考えると、良くわかるのですが、
そのインテリアは典型的な18世紀のジョージアン様式でした。




写真がないのでそのお部屋をおみせできませんが、似たような写真をイメージ写真として掲載します。

一つ古めかしい木彫りの椅子がありました。それは国王ジョージ1世だったか?2世から賜った椅子だそうです。当時の私には国王ジョージ1世なのか何世なのかよくわかりませんでした。今、もう一度訪れてその椅子を見てみたいです。



でもJenifferは2010年に75歳でアイルランドで亡くなっています。
彼女はLady のタイトルを持つ、Lady Jennifer Bernard。
padworth college の大家さんでした。
アイルランド出身の貴族。第5代目Bandon 伯爵の長女です。
彼女の死をネットの英国ニュースで知った時、懐かしい思い出が
走馬灯のようにぐるぐる頭のなかを回って甦ってきました。
もう1度Jnniferに会いたいと心の底から思いました。

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